【陣痛室よ、さようなら】お風呂を終えて陣痛室へ戻った私は、そのまま髪も乾かさずに布団に横になりました。また陣痛が痛くて痛くて、ものすごい「G」が身体を襲ってきていました。 そしてNSTをセットされ、再び助産師さんによる子宮口のチェック。 「もう7~8センチまで開いてきていますよ! ロランさん、このままいっちゃいましょう!」 お風呂で温まったのがかなり効いたらしいのです。 リラックス効果で子宮口も開いたのでしょうか。 でもそのあとは更なる「ビッグウェーブ」の陣痛の連続。 私も「深呼吸」と思いながらも時折、野獣のような叫びをあげてしまいました。 母とイックンはおしゃべりをしながら椅子に腰掛けて「その時」が来るのを待っています。 そして午後5時半ごろ、会社帰りの実妹がお花のアレンジメントを持って、お見舞いに来てくれました。 でも私は陣痛にあえぐ姿・・・(>_<) オマケに、こんなに痛がる私を尻目に、イックン・実母・実妹の3人はなんだか楽しそうに話をしていて・・・悔しい~! 私は苦しんでいるんだから! もっと「大丈夫?」とか、声を掛けてくれてもいいじゃない!! 被害者意識バリバリです。 「何でみんな揃って楽しそうにしているのよぉ~! 私がこんなに苦しんでいるのに・・・」 そうイックンに言うとイックンは 「だって陣痛が痛いのは普通のことなんだよ。代わってあげることは出来ないし、ロランがお腹の赤ちゃんと一緒に頑張らなくっちゃいけないんだよ」 でも、でも、私がこんなに苦しんでいる同じ部屋で、みんな談笑するか?? 「外に出てて!」 思いっきり、そう言っちゃいました。 で、イックンを残し、実母と実妹は廊下の途中にある談話室に行き・・・ イックンは私のそばでテニスボールを使ってのいきみのがしの手伝いを続けてくれました。 そして午後6時ごろ。 私の初めての病院食が運ばれてきました。 母が陣痛室に戻ってきていて「食べる?」と聞きますが、私には食欲も無く食べる余裕も無く。 (実妹は帰宅したようです。) 「食べたくない・・・」 すると母は「じゃあイックンが食べたら? お腹空いてるでしょ」と勧めるのですが、イックンも食べず。 結局、私の初入院食は誰も手をつけないまま下げられてしまいました。 (母曰く「すごく美味しそうな食事だったわよ」と。) 母が来た時にペットボトルのスポーツドリンクの差し入れをしてくれていたのですが、それすら飲む余裕も無く。 ディズニーストアで買っていたドナルドダックのペットボトル用ストローをイックンがつけてくれたのですが、飲むことが出来ませんでした。 その後、7時半ごろだったでしょうか、母とイックンの食事を買いにイックンが近所のコンビニまで買いに行きました。 長期戦への備え・・・?? いや、二人がこのときに夕食を食べていてくれて実は大正解だったのです。 午後8時25分ごろ、様子を見にきた看護師さんがNSTなどをチェックして言いました。 「ロランさん、じゃあ間もなく分娩室へ移りますよ。立って歩けますか?」 ひぇ~、この痛みの中で歩けっちゅーのかい? いえいえ、分娩室よウェルカム、陣痛室よさようなら! この痛みからいよいよサヨナラだ~! ゴーゴー分娩室です♪ わずかな隙をみて立ち上がって、イックンに抱えられて分娩室へ移りました。 初めて入った分娩室は、テレビドラマの「ER」のような感じで、分娩台が中心にあって周りに謎の機械が取り巻く寂しい場所のように感じられました。 |